私はいい年をしていますが、よく漫画を読みます。思春期の頃からラブロマンスが好きだったので、少女漫画を何十年も買い続けていました。ですが、数年ほど前から少女誌は買わなくなり、もっぱら漫画は少年誌のばかり読むようになってしまいました。決してラブロマンスものに興味がなくなったわけではなく、少女漫画に描かれる恋愛が、全般的にあまりにも質が低下してきたような気がしたからです。恋愛における解釈はそれぞれなので、私が時代について行けないのだと言われればそれまでなのですが。
そんな感じで、漫画におけるラブロマンスに期待を抱けないまま過ごしていましたが、あるきっかけから、テレビゲームのソフトに、女の子向け恋愛ゲームがあるというのを知りました。最初、「恋愛ゲーム」という名称を聞いた時、とても興味は沸かなかったです。でも、実際プレイしてみたら、非常に驚きました。私がプレイしたのは全年齢向けの至って健全な恋愛ゲームです。健全ではありますが、決して稚拙な内容ではなく、大人でも充分に楽しめる高度なストーリー性がありました。
プレイしていくうちに思ったのは、「少女漫画が失ったラブロマンスの世界が、ここにある」という事です。これは私にとって大きなカルチャーショックでした。今やテレビゲームだけでなく、携帯アプリでも恋愛物が溢れています。そしてどれをとってみても、ゲームで描かれるラブロマンスの方が、漫画誌よりも私の理想に近いのでした。